「沖縄そばの日」コロナ禍の逆転戦略は?(その2) ギョーザとの2トップで県外にも 東江そば


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看板メニューのギョーザを冷凍で売り出す東江そばの東江秋人代表=15日、那覇市金城の東江そば小禄店

 浦添市勢理客と那覇市金城に2店舗を構える沖縄そばの店「東江そば」が、ギョーザの販売を拡大し、沖縄そばとの相乗効果を目指している。小禄店の店頭に20日から、冷凍ギョーザの自動販売機を設置する予定だ。実は沖縄そば店でありながら、ギョーザは同店の一押しメニュー。東江秋人代表(40)は「将来的には、冷凍の沖縄そばとギョーザをセットにして県外にも売っていきたい」と意欲を語る。

 弁当店を営んでいた両親が「味美(あじよし)ギョーザ」として40年以上前から販売していたこともあり、2008年の東江そば創業以来、ギョーザを販売してきた。

 20年1月には、小禄店で「餃子酒場東江そば」として夜間の営業を始めた。しかし、直後から新型コロナウイルスの感染が広がり、観光客、地元客ともに客足が減少した。飲食店に卸していた冷凍ギョーザも、時短営業の影響で半分以下になった。

 一方で、自社サイトで沖縄そばの販売は増加した。コロナ拡大前は月に40~50件だったECサイトでの注文が、沖縄旅行に来られない全国からの注文が増えるなどして月200件程度まで伸びている。

 東江代表は「冷凍ギョーザを求める声が前からあったので、小売りを強化していく。ギョーザの販売を増やすことで、沖縄そばにも良い効果が出ると思う」と話す。


 

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