ワクチン1回目接種率70%達成へ 知事が市長会に協力要請


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県市長会の桑江朝千夫会長(奥右)とコロナワクチン接種率の向上で意見交換する玉城デニー知事(奥左)=19日、沖縄市役所

 【沖縄】玉城デニー知事は19日、県市長会会長を務める沖縄市の桑江朝千夫市長と同市役所で面談し、新型コロナワクチンの接種率向上について意見交換した。10月末までに沖縄の全人口の70%に当たる104万人以上が1回目の接種を終えるとした県の目標遂行に向け、住民基本台帳を管理する市町村による字単位の分析と接種促進の呼び掛けなどで協力を依頼した。

 県全体のワクチン1回目接種率は64.82%(17日現在)となっている。

 桑江会長は市町村が実施する集団接種の予約状況が9月下旬から鈍化したことや、個別接種を請け負うクリニックが減ってきた状況を説明。このため若年層への接種向上策を主導するよう県に事前に要請した経緯に触れ、知事の対応は「遅きに失した」と指摘した。その上で今後は個別接種の促進などの対策を求めた。

 玉城知事は若年層の接種率向上策としてSNSを活用した呼び掛けを強化すると説明した。主に本島の市部で接種率が低い傾向があるとし、市長会との連携を強化したいとした。


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