沖縄県内の時短解除、飲食店に活気 感染は今年最少の1人、死亡4人(11月2日朝)


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 新型コロナウイルスの1日の新規感染者は1人で今年最少を更新し、人口10万人当たりの新規感染者は全国ワーストを脱した。新たな死者は70~90代の4人。沖縄県は10月末までに全人口の7割がワクチンの1回目接種を終了する目標を掲げていたが、達成できなかった。県の独自措置は1日から解除されたが、県は引き続き会食は4人以下2時間以内を呼び掛けた。那覇市内の飲食店では独自措置中は営業を自粛していた午後9時以降も多くの客らでにぎわっていた。

 31日時点の1回目のワクチン接種率は67・5%。県の糸数公医療技監は「引き続き接種の機会を設けている。接種を検討してほしい」と求めた。感染者が1人となるのは昨年7月以来。昨年はそれ以降、感染が急拡大した。糸数技監は「県外の流行状況を確認し、増えてくるようであれば渡航に関する呼び掛けも必要かと思う」と見通しを示した。

 3例のクラスター(感染者集団)が確認された。2例は家庭内感染。1例は宜野湾市の医療機関で8月に30~90代の職員1人と患者12人が感染した。転院患者から持ち込まれたとみられ、ゾーニングが不十分な院内で感染が拡大したという。 米軍関係は31日は0人、1日はキャンプ・シュワブで3人が報告された。

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