10月31日投開票の衆院選で、沖縄県内の4選挙区は玉城デニー知事を支える「オール沖縄」勢力の2勝、自民の2勝で議席を分け合った。琉球新報は3日、今衆院選の取材に当たった衆院選取材班6人による記者座談会を開き、選挙期間中に起きたことや、今後の県内政局の展望などを切り取った。
【座談会詳報】4区、沖縄相就任で一変 基地問題は「二の次?」
保守分裂となった沖縄1区では誤情報のチラシなどが飛び交う「泥仕合」となり、結果的に共産・赤嶺政賢氏が漁夫の利を得た形になったと指摘。辺野古新基地建設現場を抱える沖縄3区で、自民の島尻安伊子・元沖縄担当相が勝利した要因については、運動量の違いや、「オール沖縄」の風任せ体質に言及した。
また、「基地問題があまり争点ではなくなってきているように感じた」という記者の感触も伝えている。
1年後に迫った知事選への影響については、「知事の強みだった発信力を失っている」「知事選に向け辺野古一辺倒との指摘をどう克服するかが問われる」などの見方をそれぞれ示した。