【本部】大量の軽石が漂着した沖縄県本部町の新里漁港で7日、地域住民ら約100人が軽石の除去作業に汗を流した。本部漁業協同組合の真栄田正男組合長によると、軽石の影響で2週間ほど漁ができない状態が続き、海ブドウの養殖などにも支障が出ているという。
町役場などの呼び掛けで新里区の住民、地元消防団員、漁業関係者、役場職員らが集まった。スコップやレーキなどでスロープ部分に滞留する軽石を回収し、軽トラなどに積んだ。地域の子どもたちもバケツいっぱいに軽石を集めて仮置き場に運んだ。
作業に加わった渕太雅さん(12)=上本部学園中学1年=は「小さな生き物への影響も心配。人の手だけでは限界があると思う」と話した。
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