横浜・鶴見ウチナー祭が2年ぶりにリアル開催 沖縄の雰囲気を満喫


この記事を書いた人 Avatar photo 滝本 匠
沖縄の料理 や物産を求めて多くの人でにぎわう鶴見ウチナー祭=14日、横浜市鶴見区のJR鶴見駅前東口広場

 【神奈川】沖縄県出身者が多く住む神奈川県横浜市鶴見区で、県出身者らによる第6回鶴見ウチナー祭(同実行委員会主催、琉球新報社共催、鶴見区後援)が14日、同区のJR鶴見駅前東口広場であった。「沖縄にぎわい市場」と題した今回は、泡盛やオリオンビール、沖縄野菜など県産品販売のほか、テークアウトの沖縄料理販売があり、多くの人でにぎわった。

 今回、物品販売14店、キッチンカー7台が出店し、会場は沖縄色に染まった。沖縄そばやタコライス、サーターアンダギーなどを販売したキッチンカーには行列ができ、来場者は沖縄の味を買い求めていた。観光PRをしようと、竹富町のマスコットキャラクターの「ピカリャー」も駆け付け、人気を集めた。

 2歳の娘と鶴見区から訪れた原尻太郎さん(35)と妻で那覇市出身の風葵さん(35)は「きょうは沖縄を感じに来た。沖縄そばを買ったので、近くの公園で食べたい」と話した。

 ウチナー祭は例年、沖縄出身のミュージシャンのライブとともに飲食などが提供されてきたが、新型コロナウイルス感染症の影響で昨年はオンラインで開催し、今年は物産と料理の販売などに限定した。

 実行委員を務める琉球エージェントの野村拓哉さんは「多くの人が訪れてくれてうれしい。コロナで県産品のメーカーも苦労している。こういったイベントで販売促進やPRにつながってほしい」と語った。

 京浜工業地帯のある鶴見区には大正時代から職を求めて県出身者が移り住み、近年は沖縄にルーツのある日系ブラジル人も移住し、食材店や飲食店などがある一角は「沖縄タウン」と呼ばれる。


 

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