県内に大量に漂着し、回収された軽石は15日までに、国頭村の辺土名漁港で850立方メートル、安田漁港で840立方メートルになったことが県のまとめで分かった。その後の処分方法は決まっておらず、撤去を進める場合でも仮置き場所の確保が課題となっている。
漂着が確認されたのは12日時点で30市町村。宜野湾市や読谷村など本島中部の西海岸でも漂着が目立つようになった。
現在、県が撤去作業を行うのは辺土名と安田の両漁港で、撤去された軽石は主に漁港内で仮置きしている。大宜味村大兼久海岸では16日にも作業を開始する予定。本部町などの港湾は災害復旧による撤去に向けて手続き中で、開始時期は未定。
県によると仮置きした軽石は今後、希望者に配布するか、土砂として処分する可能性がある。土砂の処分場は容量が限られるため、全体的な撤去量を見定めて処分先を検討する。軽石は新たな漂着が確認される一方で、沿岸にあったものが消失することもあり、総量の推定が困難だという。
民間から撤去ボランティアの申し出もあるが、県の担当者は「仮置き場が決まらずボランティアを受け入れられない市町村もあるようだ」と話し、仮置き場の確保と処分が課題となっている。
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