沖縄コロナ、低水準も半数が感染経路不明 ワクチン接種で無症状者が潜在か(11月27日朝)


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 県は26日、10~30代の3人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。前週の金曜日に比べて1人増えた。また、21日以降の合計感染者数は9人となり、前週を上回った。県の糸数公医療技監は、依然として1桁台が続いていることから「低いレベルの中での変動」だとしつつも、コロナ感染症は続いており「慎重な行動を継続してほしい」と呼び掛けた。

【ひと目で分かる】沖縄のコロナ感染状況

 新規陽性者を年代別で見ると10代、20代、30代で各1人だった。地域別では那覇市、宜野湾市、豊見城市だった。

 米軍関係では新たに5人の感染が報告された。内訳はキャンプ・ハンセンで2人、嘉手納基地、キャンプ・コートニーと、場所不明が各1人。

 県内の感染状況が落ち着きを見せる中、感染経路不明な症例の割合(直近1週間平均)は5割程度を維持し、新規感染者の半数は感染経路が分からない状態が続いている。

 糸数氏は、県民のワクチン接種が進んだことで無症状の感染者が潜在的に存在し、そのような人から気付かぬうちにうつっている可能性があると指摘。「(感染の)リンクが追えない形で広がっている可能性がある」と警戒感を示した。


 

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