「那覇の台所」公設市場、改築オープン1年延期へ 想定超す軟弱地盤


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那覇の中心部にある公設市場の工事現場=12月7日、那覇市松尾

 那覇市松尾に建設中の新たな第一牧志公設市場のオープンが当初予定の2022年4月からほぼ1年遅れ、23年3月~4月ごろの見通しとなっている。市場とその周囲の敷地が想定以上の軟弱地盤で、対策工事や工法の見直しなどにより工事が遅れていることが原因。7日に開かれた市議会11月定例会一般質問で、末吉正幸経済観光部長が前田千尋氏(共産)の質問に答え明らかにした。

【写真】さよなら公設市場 建て替え前の様子

改築前の第一牧志公設市場=2019年

 軟弱地盤の影響で工期が10カ月延長され、新市場の完成は22年12月末を予定している。完成後、市場の入居事業者が行う内装工事や仮設市場からの機器類移設などの準備があるため、開場は23年3月~4月ごろを想定している。市は開場の遅れについて、今年11~12月に市場事業者へ説明した。

 新市場は旧市場と同じ場所に建て替える。旧市場は19年6月に営業を終え、20年10月から本格的に新市場建設工事が始まった。現在は旧にぎわい広場に建設された仮設市場が営業している。


 

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