石垣市、10万円は全額現金で給付 市長「現金が市民に有用」 18歳以下給付金


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18歳以下の子どもに対する給付について現金での給付を発表する中山義隆石垣市長=8日午後、石垣市役所

 沖縄県石垣市の中山義隆市長は8日、政府が経済対策で実施する18歳以下の子どもへの10万円相当の給付について、現金で給付すると発表した。政府は5万円相当をクーポンとして給付する方針を基本としているが、岸田文雄首相は8日の衆院本会議での代表質問で「地方自治体の実情に応じて現金での対応も可能とする」と表明した。

 中山市長は現金給付の理由について「離島ゆえに高校卒業後、ほとんどの子どもが島外へ出る地域実情があり、転居費用など他地域より子どもにお金がかかる。クーポンではなく現金給付が市民にとって有用と考える」と述べた。

 市によると、市内の給付対象者は約1万人。今月に入り、市民から市へ現金給付を求める意見が多く寄せられていたという。当初から現金給付とされている分の5万円については27日に給付予定で、残りは国の予算措置を踏まえて対応する。

 現金給付に関しては、県内他自治体でも議論されている。 (西銘研志郎)

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