沖縄も超高齢社会に 65歳以上22・6% 独居高齢世帯も急増


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 沖縄県企画部は10日、2020年国勢調査確定値に基づく県と市町村の人口と世帯数などをまとめた。沖縄県の人口は前回15年調査比2.4%(3万3914人)増の146万7480人で、増加率は東京都の3.9%に次いで全国2位だった。ただ、人口の伸びは1980年以降、鈍化してきている。

 総世帯数は同9.7%(5万4284世帯)増の61万4708世帯で、全国1位の伸び率を記録した。1世帯当たりの人員は2.39人で前回調査より0.17人減少した。施設などの世帯を除いた一般世帯61万3294世帯のうち、1人暮らし世帯は前回比26.9%(4万8628世帯)増の22万9602世帯だった。

 65歳以上の高齢者がいる世帯は前回調査比16.1%(2万9506世帯)増の21万2708世帯だった。このうち、独居高齢者世帯は同32.7%(1万6891世帯)増の6万8601世帯と急増している。

 年齢別でみると、65歳以上の人口は33万1404人(構成比22.6%)で、前回調査から2・9ポイント上昇し、超高齢社会になった。人口に占める65歳以上の割合は全国で最も低い。15歳未満人口は24万3943人(同16.6%)で、前回調査より0.7ポイント減少したが、構成比は全国トップを維持した。

 平均年齢は43.5歳(男性42.3歳、女性44.6歳)だった。全国平均は47.6歳。

 県内に在住する外国人は1万8157人で、前回調査と比べて7137人増加した。国籍別では中国が3007人と最も多く、次いで米国が2886人、ベトナムが2481人だった。
 (梅田正覚)


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