沖縄公庫の存続が決定 「首相から了解」と西銘沖縄相


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沖縄振興開発金融公庫

 【東京】西銘恒三郎沖縄担当相は17日の閣議後会見で、沖縄振興開発金融公庫の存続について、岸田文雄首相から「来年度以降も存続させることで了解を得た」と明かした。今後は、関係法令をまとめた上で、2022年1月に開かれる見込みとなっている通常国会に提出し、正式決定を目指す。沖縄振興開発金融公庫は、今年度末での沖縄振興特別措置法の期限切れに伴い、来年度以降の存廃が議論となっていた。

 西銘氏は会見で、今月の沖縄出張で公庫に視察に訪れた際に、「担当大臣として強い決意で政府内の調整に臨むと申し上げた」と説明。内閣府をはじめとする関係各所との調整を進め、来年度以降の存続について17日までに岸田首相からの了解を得たとした。

 一方、自民党内で、5年か10年かで議論となっている特措法の期限や、来年度の当初予算の策定作業の進捗について、「最終調整が進んでいるものと理解している」と述べるにとどめた。


 

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