沖縄県は3日、新たに130人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。100人を超えるのは9月25日以来。前週月曜日の5人から26倍、前日2日の51人からも2・5倍と感染が急拡大し、全国最多となった。県は、中南部地域を中心に感染力が強いオミクロン株による感染が広がっているとみる。4日に県対策本部会議を開くほか、近く専門家会議も開く方針で、対応策を協議する。
全県の直近1週間の人口10万人当たり新規感染者数は25・79人となり、県の警戒レベル判断指標で「感染まん延期」レベルに達した。医療体制などはレベル1を維持した。
新規感染者を年代別にみると90代が1人、70、60代が各3人、50代が9人、40代が16人、30代が30人、20代が52人、10代が11人、10歳未満が5人となった。20代の感染者が最も多く、県の糸数公医療技監は「若者同士の感染機会が年末年始にあったために、一気に広がった」との見方を示した。
地域別では那覇市の25人を含む、中・南部保健所管内で100人を占めた。
宮古島市では15人が新たに感染した。人口10万人当たりでは宮古島市と名護市が新たに県の注意報の基準を超え、増加が顕著になっている。
オミクロン株には新たに24人の感染が判明した。また、1月1日に発表したうち1人を重複して集計していたとして訂正し、これまでに88人のオミクロン株感染が確認された。
オミクロン株感染の疑いがある人も含めると、合計332人に上る。糸数氏は「米軍由来のオミクロン株が、速いペースで地域に拡大している」と警戒感を示した。(知念征尚)
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