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【中・北部】在日米軍での新型コロナウイルス感染拡大を受け、米軍関係者の不要な外出の規制が始まった10日、基地周辺自治体では米軍関係者の姿はほとんど見られなかった。米軍関係者には平日であることも相まってか、基地の門前街は普段より静かだった。
新型コロナの感染者集団(クラスター)が昨年末に発生した金武町の米軍キャンプ・ハンセン。10日、周辺の繁華街「新開地」で出歩く米兵の姿はほとんどなく、迷彩服の米兵がフェンスの中で演習をしていた。
7日夜はバーで騒いだり、20人ほどの集団で大声を出して街を練り歩いたりする米兵もいたが、10日はその姿が消えた。飲食店を経営する男性は「自分はワクチンを2度打ったので多少の安心感はあったが、マスクをせずに飲食を続けることもあり、心配だった」と視線を落とした。「外出禁止で売り上げはさらに激減する」と懸念する。別の飲食店経営の男性は「こういう時期だから仕方ない。早くコロナが落ち着いてほしい」と述べた。
7日に新開地を巡回していた海兵隊の上官を名乗る男性は「門限を守るよう海兵隊員に促している」と言葉少なに説明した。10日も別の海兵隊員が巡回していた。
8日には多くの米軍関係者が買い物などをしていた北谷町美浜。だが、10日は地元の家族連れやカップルなどがわずかに見られるだけだった。タイ料理店で働くサントス・フクコさん(40代)は「普段は平日でも米軍関係者がランチで来るが、きょうはほとんど来ていない。コロナで観光客も減っているので客足に影響はある。早く収束してほしい」と話した。 (島袋良太まとめ)
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