新型コロナウイルス感染症の急拡大で、学校PCR検査が追い付かない状態に陥っている。検査は約1週間待ちで、学校では子どもや教職員が長期間登校できないケースが頻発している。
2021年9月から外部業者による運用となった学校PCR検査は、1日約400件の検査が可能。2人1組の5チームが検査受付、検体回収、検査センターへの運搬を担っている。学校からの問い合わせが殺到していて、電話がつながらない状況が続いている。
県教育委員会にも学校からの相談が集中している。県教委は無料検査場の利用も促しているが、「どこも検査が追い付かなくて逼迫(ひっぱく)している」と頭を抱える。
学校では教職員にも感染者や濃厚接触による自宅待機が増えている。本島中部の中学校教諭(36)は、「教師の数が足りない。先日は、教職員と子どもに感染者が出たことの連絡が遅れてしまうケースもあった。授業と感染対策、保護者への連絡など、全く手が回らない」と窮状を訴えた。
(嘉数陽)
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