沖縄県は25日、10歳未満から90代以上の1175人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。また、県内の薬局などで購入した医療用抗原検査キットで陽性となった人を医師の診断に結びつける「抗原定性検査・陽性者登録センター」を26日から運用すると発表した。PCR検査を求めて発熱外来に患者が殺到する医療現場の負担を軽減する狙いがある。
同センターは県対策本部内に置かれ、医師1人で1日20~30人の診察を想定している。検査で陽性となった人は、キット購入時に配布される電子申請案内のチラシに従って申請すると、その日のうちに医師がオンラインや電話で診察する。対象は40代までの重症化リスクのない有症状者を想定しており、50代以上や基礎疾患のある人は発熱外来の受診を勧めている。
25日の入院患者は416人で、中等症1が148人、酸素投与が必要な中等症2は116人だった。
感染や濃厚接触による医療従事者の欠勤は計390人だった。福祉施設の感染は、高齢者施設71カ所、障がい者施設12カ所で、計270人が施設内で療養している。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は558・95人で全国ワーストが続いている。米軍基地関係の感染者は50人だった。(嘉陽拓也)
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