沖縄への修学旅行でクラスターも…コロナ新たに737人 前週より77人増(2月24日朝)


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オミクロン株の電子顕微鏡写真(国立感染症研究所)

 沖縄県は23日、10歳未満から90代の737人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。前週より77人増加。2月に入ってから高止まりが続く。クラスター(感染者集団)は、県外から修学旅行で訪れた10代の生徒9人の感染も確認されるなど、新たに9件を発表した。県外からの修学旅行でクラスターが確認されたのは初という。

 【ひと目で分かる】沖縄のコロナ感染状況

 修学旅行のクラスターは2月に来県。出発前から感染していたとみられる生徒が旅行に参加し、生徒間で広がったとみられるという。名護市や北部保健所管内の医療機関に入院していた。

 そのほか、名護市の社会福祉施設3カ所で23人、75人、26人、医療機関で21人、那覇市の社会福祉施設4カ所で27人、7人、10人、10人の感染が確認された。いずれも収束しているという。クラスターの累計は509件となった。

 新規感染者数の年代別内訳は10歳未満が159人で最多、次いで30代115人、10代112人、20代106人などと続く。

 10歳未満の感染者が減らないのは家庭内や保育園、幼稚園などでの感染が続いているとみられる。

 推定感染経路の確定例は351人で、家庭内217人、友人・知人77人、職場33人、施設内17人、飲食3人、その他4人。残る386人は調査中となっている。 重症者は2日連続でゼロ。

 在沖米軍関係の新規感染者は、嘉手納基地4人、普天間基地2人、不明3人の計9人だった。(仲村良太)


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