任期満了に伴う沖縄県石垣市長選が27日に投開票され、現職の中山義隆氏(54)=自民、公明推薦=が、新人で前市議の砥板芳行氏(52)を下し、再選を確実にした。投票率は70・54%で、前回より3・01ポイント下回った。
市長選では新型コロナ対策や景気回復策のほか、陸上自衛隊配備計画の賛否を問う住民投票の実施、市内へのゴルフリゾート開発推進の是非などが争われた。中山氏は「景気回復が最優先」とし、市内経済をけん引する観光業の復活を大きく訴え、市政継続を求めてきた。
来年度には市内に陸上自衛隊駐屯地の開設が予定されるなど、中山氏の4期目は石垣の将来を左右する重要な任期になりそうだ。
県政野党の自民にとって1月の名護、南城市長選に続く勝利となり、今秋に予定されている知事選に向けた勢いを持続させる結果となった。
中山 義隆氏(なかやま・よしたか) 1967年6月生まれ。市登野城出身。近畿大卒。八重山青年会議所理事長、石垣市議などを経て、2010年の市長選で初当選し、現在3期目。
【関連記事】