沖縄県は3日、10歳未満から90代の996人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。感染者が減少する傾向がある休日明けだった、前週木曜日比で2・7倍の大幅な増加となった。若年層の感染拡大に引っ張られる形で中高年でも増加傾向にある。県の担当者は「来週(の感染者数)が今週を上回ると、かなり厳しくなる」と述べ、学校や保育園のPCR検査を徹底して感染抑制を図る考えを示した。
コロナに感染した糸満市の80代女性、うるま市の60代男性、浦添市の80代男性の死亡が確認された。1月以降の感染「第6波」の死者数は31人。
判断指標のうち重症者用病床の使用率は17・6%で「感染流行期」に当たる20%超を下回った。
圏域別の病床使用率では病院でクラスター(感染者集団)が発生した八重山で93・2%と、まん延防止等重点措置を要請する目安の6割を大幅に超過する状況が続く。県の糸数公医療技監は、石垣市でも飲食店関係の感染者が出ており「市民に広がらないか、八重山でも警戒していただきたい」と話した。
新規感染者を年代別にみると10歳未満が最も多く191人で、30代165人、10代156人、20代140人、40代139人と続いた。感染者のうち14人は施設内感染の関連で、医師の診断で検査を行わない「みなし陽性」だった。米軍関係は63人の感染が報告された。(知念征尚)
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