自民党沖縄県連は6日午前、選挙対策委員会を開き、7月に予定される参院選沖縄選挙区に、県出身で元総務官僚の古謝玄太氏(38)の擁立を決めた。県連は古謝氏を党本部に公認申請する。
参院選候補者として急浮上した格好の古謝氏だが、元官僚としての実務経験や若さが評価された。
有力候補の辞退などで難航していた参院選候補者が決まったことで、自民県連は今後、事実上の「セット戦術」を取ることになる県知事選の候補者選考も加速させる。
選対委員会後の会見に同席した古謝氏は「沖縄は復帰50年の節目を迎えるが、これからの50年は沖縄が日本を引っ張る時代にしたい。その可能性も力もあると思っている。こうしたビジョンに基づき、具体的な政策づくりに着手する」と決意を述べた。
古謝氏は1983年10月生まれ、那覇市出身。東京大薬学部を卒業後、総務省に入省。長崎県財政課長や復興庁参事官補佐などを務め、現在はNTTデータ経営研究所(東京)に勤務している。
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