メッシュ機墜落、現場調査を終了 国、機体の整備記録を確認へ 伊江島


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 NPO法人メッシュ・サポート(塚本裕樹理事長)の小型航空機が訓練飛行中に伊江島空港に墜落し、訓練生と指導員の2人が死亡した事故で、国土交通省運輸安全委員会から派遣された航空事故調査官3人は15日、墜落現場などでの現地調査を終えた。今後、メッシュ・サポートなどの関係者から機体の整備記録や2人の健康状態などを調べる予定だ。

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 調査官は同日、村役場で機体の消火活動をした住民らから当時の状況を聞き取り、村に当時の気象データの提供を依頼した。墜落現場では同日までに、県警と合同で機体の翼とみられる部分などを運び出した。調査官によると県警が押収物として保管する。

 調査官は事故原因について「現時点で答えられない」とした上で「今後も必要な調査をして、なるべく早く報告書をまとめたい」とした。

 事故を受け、メッシュ・サポートは航空機の運航を休止しており、村民からは再開を望む声が上がっている。これまで2回緊急搬送されたという男性(87)は「航空機に対して少し不安を感じるが、安心した生活を送るためにはメッシュの支援は必要だ」と話した。


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