ボートから見えた海岸に横たわる男性…行方不明者だった 通報した女性、人命救助で感謝状 沖縄署


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感謝状を贈った宮城貴沖縄署長(左)と人命救助に貢献した徳浩子さん=18日、同署

 【沖縄】沖縄署(宮城貴署長)は18日、レジャーボートで海上を航行中にビーチで横たわる高齢男性を発見して110番通報して警察官を現地までボートで送り届け、人命救助に貢献したとして、マリンレジャー業の徳浩子さん(37)=うるま市=に感謝状を贈った。

 署によると6日朝、沖縄市泡瀬の70代男性が家を出たまま行方不明になった。署は延べ80人態勢で捜索に当たり、ラジオなどで情報提供を呼び掛けたが、捜索は難航した。

 8日午前9時すぎ、うるま市の薮地島近海をプレジャーボートで航行中だった徳さんは、上半身裸で海岸に横たわる男性を発見した。速やかに110番通報し、港に戻って駆け付けた警察官を乗船させて、再び現地に向かった。男性が倒れていた海岸は陸上からは視認しづらく、徳さんからの情報がなければ発見に至らなかった可能性もあるという。行方不明になってから約48時間たっており、男性はひどく衰弱した状態だったが、現在は回復に向かっている。

 沖縄署で18日、感謝状贈呈式が開かれ、宮城署長は「ちょっとした変化に気付き、通報したことが人命救助につながった。ありがとう」と感謝を述べた。徳さんは「助かってよかった。立派な感謝状を頂き驚いている」と話した。

(高辻浩之)


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