【国頭】東部周遊拠点施設・道の駅「やんばるパイナップルの丘 安波」が30日、沖縄県国頭村安波でグランドオープンした。同施設は物販だけでなく、地域産業の6次化を支援する場として期待されている。オープンと同時に村内外から多くの来場者があった。
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総事業費は約7億4千万円。内閣府の沖縄北部連携促進特別振興事業費などを活用した。施設内には、地域物産の販売エリアのほか、コワーキングスペース、木工房、食工房などが設けられている。やんばるの植生を観察できる施設が整備され、海や丘を臨む屋上にはブランコも設置されている。
指定管理者は、慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科の「地域みらいプロジェクト」から立ち上がったベンチャー企業オークツ(東京都、大江貴志代表)。同社と村は、村内外の企業団体などと連携し、パインやカラギなど地域産品を活用した付加価値のある商品開発などを進めることで、地域の所得向上、雇用創出を目指している。
オープン前の式典では県や村関係者らがテープカットに臨んだ。知花靖村長は「生産者や地域にお金が落ちる、産業創出型の道の駅を目指す」と意気込んだ。施設を見学した名護市の70代男性は「いいアイディアがたくさん詰まった施設だ。安田の友人の家に行く途中にまた寄る」と笑顔を見せた。 (長嶺晃太朗)
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