沖縄県は5日、新たに10歳未満から90代の1209人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1200人を超えるのは1月26日以来で、前週の同じ曜日と比べ、14日連続で増加している。県は医療提供体制の逼迫(ひっぱく)度を示すコロナ専用病床の使用率が33%にとどまるため、現時点では新たな対策などはないとしながらも、「対策本部会議などで対応を協議したい」(城間敦感染症総務課長)と説明した。
県は、変異株オミクロン株の派生型「BA・2」の4月第1週分の検査結果を報告した。3月28日~4月3日に採取した検体96件のうち、34件の陽性が確認された。陽性率は35・4%で、3月第4週の陽性率17・7%の約2倍となっており、城間課長は「置き換わりのスピードが上がっている」と述べた。
5日の新規感染者は年代別で10代が最多の232人で、続いて40代が200人、30代が194人だった。入院患者は205人で重症者は2人。
米軍基地関係の感染は計58人だった。キャンプ・フォスターが28人と最多で、続いて嘉手納基地12人、キンザー5人、コートニーとシュワブが各3人、普天間基地とハンセンが各2人、ホワイトビーチ、トリイ通信施設、その他が各1人だった。 (嘉陽拓也)
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