ヘイト阻止、市民の力で…那覇市役所前の活動100週に 願い込めトルコギキョウ配布


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ヘイトスピーチに反対するのぼりなどを掲げ、ヘイトスピーチ規制条例の早期制定を訴える沖縄カウンターズのメンバーら=13日午前、那覇市役所前

 毎週、那覇市役所前で5年以上にわたり行われていた差別的言動(ヘイトスピーチ)に対し、抗議する市民らが集まって阻止する取り組みが2020年5月に始まり、13日で100週を迎えた。集まったメンバーは、ヘイト行為が市民の力で止められていることは「大きい」と意義を強調した。

 一方、散発的に発生するヘイト行為に「市民任せではいけない」として沖縄県が検討を進めているヘイトスピーチ規制条例の早期制定を訴えた。

 同日、那覇市役所前では差別的言動の阻止活動を続けてきた「沖縄カウンターズ」のメンバーらが集まった。阻止行動に賛同する県議も参加し、街行く人にリーフレットや、多様性を象徴する県産の花トルコギキョウを配布した。

 県で規制条例を担当する島津典子女性力・平和推進課長が視察に訪れ「市民が取り組んでいる。皆さんの声を聞きながら、行政もしっかり対応しないといけない」と話した。この日は市役所のほか、かつてヘイトスピーチが確認された那覇市の「みずプラッサ」や首里城公園前でイベントを行った。
 (知念征尚)

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