沖縄県は20日、10歳未満から90代の1581人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内では社会福祉施設内の感染が増加している。同日は260人が施設内で療養しており、そのうち10人が酸素投与を受けているという。
施設内の感染の内訳は、高齢者施設56カ所で178人、障がい者施設は18カ所で82人となっている。県によると、施設内療養の最多は1月28日の287人。それ以降は減少していたが、3月23日から再び増加に転じているという。
新規感染者の年代別では、10代が最多の304人で、10歳未満272人、30代260人、40代236人、20代221人と、若い世代で感染が続いている。推定感染経路は家庭内が458人と最多だった。
入院患者は300人で重症者はいなかった。圏域別の病床使用率は本島54・5%、宮古3%、八重山29%となっている。県全体では47・4%となっており、5日ぶりに50%を下回った。
県は同日、3~4月に石垣市と那覇市で起きたクラスター2例を発表した。米軍関係の感染は125人だった。基地別の内訳は不明。(嘉陽拓也)
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