NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」22日放送の第10話で、東京から沖縄に来た民俗学者・青柳史彦(戸次重幸)が、比嘉優子(仲間由紀恵)に「こちらの集落は清明祭をやるそうですね」と声を掛ける場面があります。
「清明祭(しーみー)」は、旧暦3月の「清明の節」に行う、中国が起源の祖先を供養する墓前祭です。18世紀半ばに年中行事の一つとして、首里士族を中心に広まり、地方や農村でも行われるようになりました。家族や親戚が墓前に集まり、ごちそうを囲んで、ときに歌を歌い故人をしのびます。親戚同士の親睦を深め、家の歴史を子どもたちに伝えていく場でもあります。