【ちむどんどん第11話】沖縄返還協定と屋良建議書 舞台は1971年へ 朝ドラ「ちむどんどん」キーワード集【ネタバレ注意】


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琉球政府が作成した返還後の沖縄の自治に対する要望「復帰措置に関する建議書」。全132ページ(5万5千字)に及びます。

 NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」25日放送の第11話では、ヒロイン・比嘉暢子が高校生になり、ついに黒島結菜さんが登場します。ドラマ冒頭に、舞台は1971年に移り、同年に沖縄返還協定が結ばれて沖縄が翌1972年に日本に返還されることが決まったことが触れられます。

 「沖縄返還協定」は、日本とアメリカとの間で署名された、沖縄の施政権に関する協定で、1971年6月17日に調印されました。協定は1972年5月15日に発効され、沖縄は日本に「復帰」しました。

 沖縄返還協定を巡っては、調印後も異論が噴出し、「核も基地もない沖縄の完全返還を求める」などと県内各地でデモやゼネストが行われました。そのため、1971年11月17日、琉球政府の屋良朝苗主席(当時)は沖縄返還協定に県民の世論を反映させるため、「復帰措置に関する建議書」を携えて上京しました。建議書は①反戦平和②自治尊重③住民福祉④人権回復⑤住民主体の開発-を柱にまとめられていました。しかし、沖縄返還協定は屋良主席が国会に着くまでに、衆院特別委員会で強行採決されたため、建議書に込められた県民の思いは届きませんでした。


>>【まとめ】ちむどんどんキーワード集

▼ちむどんどんってどんな意味?

▼復帰前の沖縄、映画館と遊園地はなかった?

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▼「とうしんどーい!」って何? 沖縄県民には結婚式や旧盆でおなじみの曲

▼「まーさん」と言えば…ピンクと黄色のあのマーク?