【ちむどんどん第22話】復帰前、模合を悪用した詐欺も… 朝ドラ「ちむどんどん」キーワード集【ネタバレ注意】


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 ちむどんどん第22話では、暢子(黒島結菜)の兄・賢秀(竜星涼)が、ドル・ショックを利用した詐欺に引っかかり、比嘉家が経済的に追い詰められます。「ドル・ショック」や「本土」という単語の響きを利用した詐欺が横行した1971年には、模合(もあい)を利用した詐欺も社会問題となっていました。

 模合は、いわゆる頼母子講のことで、複数の人が定期的に集まりお金を出し合って、その中の一人が全額を受け取るものです。現在でも沖縄では続いており、親睦や相互扶助のためがほとんどですが、資金を調達できる手段として、企業や商売人が利用する例もありました。

 復帰直前の1971年には、模合を悪用した詐欺事件が複数発生するなど大きな社会問題となりました。同年6月、模合を立ち上げた男が金をだまし取った容疑で逮捕された事件では、被害額は判明しているだけでも2千ドル以上に及びました。


>>【まとめ】ちむどんどんキーワード集

▼ちむどんどんってどんな意味?

▼復帰前の沖縄、映画館と遊園地はなかった?

▼意味深な民俗学者の一言「19年の空襲で…」って?

▼「とうしんどーい!」って何? 沖縄県民には結婚式や旧盆でおなじみの曲

▼「まーさん」と言えば…ピンクと黄色のあのマーク?