【ちむどんどん第27話】「てぃんさぐぬ花」の意味 朝ドラ「ちむどんどん」キーワード集【ネタバレ注意】


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「ちむどんどん」の舞台地リレートークショーで登壇する片岡鶴太郎さん=4月、名護市の万国津梁館サミットホール

 ちむどんどん第27話では、兄を探しに訪れた横浜鶴見で行き場を失ったヒロイン・比嘉暢子(黒島結菜)が、三線の音色にひかれて沖縄県人会会長の平良三郎(片岡鶴太郎)の家に飛び込みます。平良が歌っていたのは沖縄を代表するわらべうた「てぃんさぐぬ花」でした。「てぃんさぐぬ花」はどういう歌でしょう。

 「てぃんさぐぬ花」は、「てぃんさぐぬ花や 爪先(ちみさち)に染(す)みてぃ 親(うや)のゆしぐとぅや 肝(ちむ)に染みり(ホウセンカの花は爪を染める 親の言うことは心に染めなさい)」の歌詞から始まる教訓歌です。「夜(ゆる)走(は)らす船(ふに)や にぬふぁ星(ぶし)みあてぃ我(わん)なちぇる親や 我どぅみあてぃ(夜走らせる船は北極星を目当てにする 私を産んだ親は、私こそが目当てだ=親は私を見守っている)」との歌詞もあるように、身近な草花から星々まで壮大な世界が内包されているのも魅力です。民謡やジャズなどさまざまなアレンジで世に送られています。

 黒島結菜さんも撮影の合間、三線を手に同曲を練習されているそうです。


>>【まとめ】ちむどんどんキーワード集

▼ちむどんどんってどんな意味?

▼復帰前の沖縄、映画館と遊園地はなかった?

▼意味深な民俗学者の一言「19年の空襲で…」って?

▼「とうしんどーい!」って何? 沖縄県民には結婚式や旧盆でおなじみの曲

▼「まーさん」と言えば…ピンクと黄色のあのマーク?