【ちむどんどん第28話】暢子と沖縄をつなぐ赤い公衆電話 朝ドラ「ちむどんどん」キーワード集【ネタバレ注意】


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赤い公衆電話のイメージ

 ちむどんどん第28話では、暢子(黒島結菜)が、銀座のレストランで働くためにオーナーの大城房子(原田美枝子)に出されたテストに挑みます。「自分の得意料理は何か」と悩んだ暢子は慌てて母・優子(仲間由紀恵)に赤い公衆電話から電話をしました。優子が使っているのも赤い公衆電話でしたね。暢子の手から次々と赤い公衆電話に10円玉が投入されます。10円玉専用の公衆電話の登場も沖縄の復帰を象徴する出来事でした。

 10円玉専用の公衆電話が沖縄にやってきたのは1971年12月6日。日本電電公社から琉球電電公社に送られた青、赤、ピンクの公衆電話機8364台が那覇港に到着しました。それらの公衆電話は復帰後に使用できるよう順次設置されていきました。

 復帰前まで、沖縄と本土の通話は国際電話扱いでした。1972年2月時点の通話料金は、那覇・東京間で、3分間2ドル91セント(900円)でした。これが、復帰により3分間330円と安くなりました。

 会話途中で切れることがないよう、かつては10円玉を平積みして電話をする人の姿が見られました。その後はテレホンカードの使用が一般的になり、現在では携帯電話も普及したため、10円玉専用の公衆電話はほとんど見られなくなりました。


>>【まとめ】ちむどんどんキーワード集

▼ちむどんどんってどんな意味?

▼復帰前の沖縄、映画館と遊園地はなかった?

▼意味深な民俗学者の一言「19年の空襲で…」って?

▼「とうしんどーい!」って何? 沖縄県民には結婚式や旧盆でおなじみの曲

▼「まーさん」と言えば…ピンクと黄色のあのマーク?