【ちむどんどん第29話】「あまゆ」の意味は? 朝ドラ「ちむどんどん」キーワード集【ネタバレ注意】


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ちむどんどんに出演する片岡鶴太郎さん(右)と志ぃさーさん

 ちむどんどん第29話で、暢子(黒島結菜)が、県人会長の平良三郎(片岡鶴太郎)に連れられ、暢子の下宿先がある居酒屋「あまゆ」を訪れます。店長の金城順次(志ぃさー)が経営する、沖縄の風情が漂う「あまゆ」で、暢子は、三郎が「唐船ドーイ」を歌い、人々が踊る姿を見て、父を思い出します。「あまゆ」とはどういう意味でしょう。

 「あまゆ」は、ドラマの中で三郎が暢子に説明したように「甘い世の中、苦しいことのない世界」の意味で、「甘世」と表記されます。反対後は「苦世(にがゆ)」です。琉球・奄美に伝わる古歌謡「おもろ」にある具志頭間切(現在の八重瀬町)の玻名城(はなしろ)地域の城主をたたえた歌に登場します。

 歌の前半部は次のようなものです。「はなぐすく おわる みかなしの てだの にがよう あまよ なず てだ(玻名城が御座される 御愛しの太陽=城主の 苦世 甘世 為す 太陽=城主)」。意味=国の中心である玻名城の城にいらっしゃる尊い城主は、生きる苦しみを感じる世界を、喜びを感じる世界に変える城主だ。


>>【まとめ】ちむどんどんキーワード集

▼ちむどんどんってどんな意味?

▼復帰前の沖縄、映画館と遊園地はなかった?

▼意味深な民俗学者の一言「19年の空襲で…」って?

▼「とうしんどーい!」って何? 沖縄県民には結婚式や旧盆でおなじみの曲

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