ちむどんどん第33話では、自分の意思を示さない石川博夫(山田裕貴)に業を煮やした良子(川口春奈)が、もんもんと台所に立ち、ソーメンチャンプルーをまるこげにしてしまう場面がありました。
ソーメンチャンプルー(豆腐が入らなければソーメンタシヤー)は、ぱっと炒めて仕上げるのがポイントです。ただ、ソーメンの水切りが甘かったり、ナンギサーして(めんどくさがって)すぐに炒めたりすると、ソーメンがくっついて、おいしいソーメンチャンプルーはできません。ゆでたソーメンは、水で洗い、しばらく油をなじませてからサッと炒めれば、麺らしい歯ごたえも楽しめるソーメンチャンプルーができますよ。
戦前戦後、安価なソーメンは県民の食生活を支えていました。ソーメンは、入っていた箱までも重宝されていたようで、高齢の方に話を伺うと「ソーメン箱で勉強をした」や「ソーメン箱で学級文庫の本棚を作った」、「復帰後間もないころ、ソーメン箱をカウンター代わりにした銀行があった」などの話が今でも聞かれます。