【ちむどんどん第48話】世界チャンピオンも育てた沖縄の銭湯 朝ドラ「ちむどんどん」キーワード集【ネタバレ注意】


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沖縄市にある銭湯「中乃湯」

 ちむどんどん第48話では、沖縄から暢子(黒島結菜)の母・優子(仲間由紀恵)と、妹・歌子(上白石萌歌)が上京してきました。暢子の部屋に泊まることになった2人に、暢子は「大きいお風呂、気持ちいいよ」と、2人に銭湯をすすめるような描写がありました。沖縄では「ユーフル(風呂)ヤー」と言われ親しまれた銭湯ですが、今の沖縄ではほとんど見かけなくなりました。

 沖縄の銭湯は、1960年代初頭の最盛期には300軒以上があったといわれています。1960年末から湯沸かし器が普及しはじめ、減少の一途をたどりました。現在沖縄にある銭湯は、沖縄市にある「中乃湯」だけになりました。

 銭湯は、具志堅用高さんがボクシングと出会った場所としても知られています。具志堅さんは興南高校に進学し、「風呂場の手伝いをすれば、食事や部屋代は無料」だったことから、那覇市の銭湯「若松湯」で下宿をすることになります。若松湯は、WBA世界スーパーフェザー級王者だった上原康恒さんの実家でした。中学時代は卓球部だった具志堅さんですが、康恒さんの兄・勝栄さんからボクシングを進められて転向し、世界チャンピオンにまでなりました。具志堅さんは後年、若松湯での「タイル磨きや薪割り、釜たきの間のミット打ちで大層鍛えられた」と述懐しています。


>>【まとめ】ちむどんどんキーワード集

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