那覇市長選、糸数未希氏が立候補断念 NPO代表、市民団体らが出馬要請


この記事を書いた人 Avatar photo 仲井間 郁江
糸数未希氏

  10月23日投開票の那覇市長選を巡り、市民活動関係者から出馬要請を受けていたNPO法人「にじのはしファンド」代表の糸数未希氏(49)は16日、市長選への立候補を断念すると発表した。糸数氏は同日に文書を発表し、「前向きに考えてきたが、私自身の力不足もさることながら家族の実情などを踏まえ、(出馬しないという)決断に至った」と説明した。

 糸数氏は糸数慶子前参院議員の長女。1972年生まれ、那覇市出身。今年3月に、子ども支援活動に携わる関係者などから那覇市長選への出馬要請を受けていた。

 発表文書で糸数氏は、「那覇市の課題を解決するには硬直した政党政治の枠組みではなく、市民協働の政治という新たな枠組みで政治のビジョンを示すことが必要だ」との認識から、市民の福祉を中心に据えた市長選の具体的政策を検討してきたと振り返った。

 結果的に出馬要請を辞退することを決めた上で、今回の市長選について「各候補者が市民の福祉を中心に据えた政治を掲げ、政策論争を中心とした議論を深めることにより、市民の政治に対する信頼と期待を高める選挙としてほしい」と求めた。今後については「一市民として(福祉の)理念実現のために尽力していく」という。

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