【ちむどんどん第51話】定番の赤と黄色の箸 朝ドラ「ちむどんどん」キーワード集【ネタバレ注意】


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
沖縄の食堂でおなじみの赤と黄色の箸

 ちむどんどん第51話では、両足を骨折したフォンターナの料理長二ツ橋(高嶋政伸)に代わり、暢子(黒島結菜)が、房子(原田美枝子)からシェフを任される場面で幕を閉じました。養豚場で働きながらグレイトなビジネスを夢見る相変わらずの兄・賢秀(竜星涼)、離婚届を前に悩む姉・良子(川口春奈)、かいがいしく家の台所で働く妹・歌子(上白石萌歌)の様子も流されました。居酒屋「あまゆ」では、暢子へ思いを寄せる智(前田公輝)を、皆がからかっていました。さて、「あまゆ」でいつも見る赤と黄色の箸は、沖縄の定食屋の定番です。

 赤と黄色の箸については、「琉球王朝時代に中国から伝わった」や「赤い部分は太陽、黄色い部分は月を現している」なと諸説ありますが、定かではありません。沖縄芸能史・風俗史研究家の故・崎間麗進氏は、2009年4月の琉球新報副読紙の取材で「本来、色の組み合わせは紅白から来ていると思うが、白い部分を高貴な黄色(※琉球王朝時代、沖縄では最高の色とされた)に代えて、より縁起をかついだんでしょう」と、沖縄の人が独自に考えたものとする説を述べています。

 ちなみに、沖縄では箸のことを「うめーし」や「めーし」と言います。「うめーし」の語源は「御御箸(おみはし)」で、首里文化の中で生まれたとされています。おみはしを語源とする箸の呼び方は奄美徳之島や宮古にも見られます。ちなみに箸には「ふぁし」や「はし」という言葉もあり、「チュ ファーシ(一箸)」のように、助数詞として使うときなどに用いられます。


>>【まとめ】ちむどんどんキーワード集

▼ちむどんどんってどんな意味?

▼復帰前の沖縄、映画館と遊園地はなかった?

▼意味深な民俗学者の一言「19年の空襲で…」って?

▼「とうしんどーい!」って何? 沖縄県民には結婚式や旧盆でおなじみの曲

▼「まーさん」と言えば…ピンクと黄色のあのマーク?