【ちむどんどん第53話】ポークランチョンミート 朝ドラ「ちむどんどん」キーワード集【ネタバレ注意】


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沖縄ホーメルのポークランチョンミート「SPAM(スパム)」

 ちむどんどん第53話では、シェフ代行を任された暢子(黒島結菜)が、「謝ったら負け」との兄・賢秀(竜星涼)のアドバイスに従い、レストランでますます孤立していきます。落ち込む暢子に、三郎(片岡鶴太郎)は「ポークと卵と同じだ、どっちが上か下かじゃねえだろう」と、優しく諭すのでした。ポークとは、沖縄でおなじみの「ポークランチョンミート」(豚ひき肉に調味料などを加え、型に詰めて加熱した商品)のことですね。

 ポークランチョンミートは、米軍が戦地への携行食糧として開発し、沖縄戦後、米軍による配給物資の一つになりました。その後、米国政府が購入金額の5割を補助するなどしたこともあり、ポークは沖縄県民にとって一般的なものになっていきます。1958年に県内企業が、デンマークのチューリップ社からポーク缶の輸入を始めました。そのため現在も、デンマークやアメリカが、ポーク缶の主な輸入先となっています。

 1960~70年代には、今もおなじみのチューリップ印やホーメル印に加え、黒レッテルのエスマーク、プレーム印、でいご印、中国産の長城印など、さまざまな「印」を冠したポークランチョンミートの缶詰が売られていました。


>>【まとめ】ちむどんどんキーワード集

▼ちむどんどんってどんな意味?

▼復帰前の沖縄、映画館と遊園地はなかった?

▼意味深な民俗学者の一言「19年の空襲で…」って?

▼「とうしんどーい!」って何? 沖縄県民には結婚式や旧盆でおなじみの曲

▼「まーさん」と言えば…ピンクと黄色のあのマーク?