【ちむどんどん第60話】古酒と普通の泡盛の違い 朝ドラ「ちむどんどん」キーワード集【ネタバレ注意】


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酒造場の酒蔵で寝かされる、伝統の甕仕込み泡盛

 ちむどんどん第60話では、自分の気持ちに悩み、煮詰まる暢子(黒島結菜)に房子(原田美枝子)が、一緒に古酒を飲もうと誘います。「バニラの香りがして、まろやか」と、古酒に魅了された暢子は「幸せって何ですか」と、房子に食い下がり、気付けば朝を迎えるのでした。

 さて、泡盛が、黒麹菌を使う沖縄ならではのお酒であることは第13話で紹介しました。では、古酒と普通の泡盛はどう違うのでしょうか。

 古酒は、房子が使っていたような甕やビンに入れて泡盛を「寝かせた=熟成させた」ものをさします。

 日本酒造組合中央会は「泡盛の表示に関する公正競争規約」で、3年以上貯蔵した泡盛に限り「古酒」表示を認めています。

 古酒の育成には「仕次ぎ」が欠かせません。仕次ぎは、沖縄で昔から伝わる古酒の育成方法で、複数の甕に製造年の違う泡盛を貯蔵し、貯蔵年数の最も長い古酒を飲んだ後に、2番目以降の甕から順に継ぎ足していきます。仕次ぎされた古酒は、仕次ぎせず貯蔵された古酒に比べ、バニラなどの香味特性が強い傾向があるとされています。


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