【ちむどんどん第64話】八重山の子守歌「月ぬ美しゃ」 朝ドラ「ちむどんどん」キーワード集【ネタバレ注意】


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三線の音色を響かせる民謡歌手・大工哲弘さん=2019年4月、那覇市泉崎の琉球新報ホール

 ちむどんどん第64話では、暢子(黒島結菜)と和彦(宮沢氷魚)が店内で見つめ合っているとは知らず、居酒屋「あまゆ」に入ってきた三郎(片岡鶴太郎)が気まずそうにする場面から始まりました。さらに、和彦の恋人・愛(飯豊まりえ)が店の奥に寝ていたことが分かり、三郎と和彦両人はさらに気まずそうな表情を浮かべるのでした。やんばるでは、賢三の民謡の師匠だった上原照賢(大工哲弘)が、仏壇へ手を合わせに比嘉家を訪れます。歌子(上白石萌歌)は照賢の歌う「月ぬ美しゃ(つきぬかいしゃ)」を聞き、歌への情熱を思い出すのでした。照賢が、夕焼けの差す縁側で歌っていたこの曲はどんな歌でしょう。

 「月ぬ美しゃ」は八重山地方を代表する夜の子守歌です。八重山ではかつて、子どもが産まれると、女の子が子守をし、姉がいない家では親戚や近隣の女の子・ムラニ(守姉=もりあね)を頼る習慣がありました。穏やかなメロディーからは、月を眺めながら、背負った幼子をあやすムラニの温かさが感じられます。

 1番は「月がきれいなのは十三夜、娘のきれいなのは17歳です」と歌い、2番は「東から上がるお月様、沖縄も八重山も照らしてください」と歌っています。


>>【まとめ】ちむどんどんキーワード集

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▼復帰前の沖縄、映画館と遊園地はなかった?

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