沖縄コロナ2458人 日曜で最多 県「感染拡大傾向は強っている」(7月11日朝)


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は10日、10歳未満から90代以上の2458人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。先週同日の1196人と比べると約2倍となり、日曜では過去最多。県の城間敦感染症総務課長は「感染拡大傾向は強まっている」と話した。
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 県全体のコロナ専用の病床使用率は52・7%で、圏域別では本島が57・6%、宮古が9・1%、八重山が59・1%となっている。本島と八重山が60%台に迫り、県はコロナの感染拡大警報の発令を検討している。

 年代別の多い順にみると、10歳未満が463人、10代が457人、30代が351人などとなっている。年代別の特徴から、家庭内での感染が多く起きている傾向があると分析している。

 また県は、救急医療の適正利用を呼び掛けている。コロナの検査目的で夜間や休日の救急で受診する人がいるなど、救急医療のひっ迫が改善されないという。発熱などの症状がある人は、かかりつけ医または県の新型コロナウイルス感染症相談窓口(電話)098(866)2129への相談を呼びかけている。小児は♯8000で相談できる。

(中村優希)

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