ちむどんどん第66話では、和彦と愛の今後に触れたり、智(前田公輝)が結婚観について語ったりと、居酒屋「あまゆ」で暢子(黒島結菜)と智、和彦(宮沢氷魚)と愛(飯豊まりえ)が、酒席を囲む場面が2度ありました。2度とも飲まれていたのが、赤い南十字星とシーサーのロゴが書かれた「クロススタービール」でした。沖縄生まれのビールと言えば、クロススターと同様に星座の名前を冠した「オリオンビール」ですね。
オリオンビール(創業当初は「沖縄ビール株式会社」)は1957年に具志堅宗精氏(故人)が中心となり設立しました。オリオンビールの名前は、同年11月1日に新聞紙面に広告を掲載して募集し、集まった2500通余りの中から決まりました。59年5月17日に「オリオンビール」第1号を販売。販売前にも、宣伝ポスターや宣伝標語を県民に募るなど盛んにPR活動を展開します。販売時のPRポイントは①ドイツ産のホップ・モルトを100%使用②ビールに最適な優良な水③機械設備は世界の最高水準-でした。宣伝活動のかいもあり、工場のある名護でちょうちん行列が行われるなど、県内はオリオンビールブームに沸きました。今や最も知名度のある県産品の一つとなっています。