知事「救急維持できない恐れ」本島と八重山に感染拡大警報 沖縄コロナ943人(7月12日朝)


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記者会見で沖縄本島圏域と八重山圏域への「コロナ感染拡大警報」を発出する玉城デニー知事=11日午後、県庁(代表撮影)

 沖縄県の玉城デニー知事は11日、新型コロナウイルスの感染拡大で本島圏域と八重山圏域の病床使用率が入院調整が困難となる6割を超えたとして、同日から24日まで両圏域に「コロナ感染拡大警報」を出した。全県の病床使用率も行動制限を検討する指標の6割に迫っている。

 県は11日、10歳未満から100歳以上の943人が新型コロナに感染したと発表した。月曜に900人を超えたのは、同じ曜日で過去最多の1090人だった5月16日以来。

 県庁で記者会見した玉城知事は、流行拡大の要因として感染力の高いオミクロン株派生型への置き換わりとともに、行事などで県民の交流機会が増えていると説明。直近の新規感染者が6日連続で2千人を超え、コロナ専用病床使用率は本島61・0%、八重山72・7%と逼迫(ひっぱく)してきたため、「このままだと救急医療を維持できない状態になりかねない」と強調した。 (嘉陽拓也)

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