【ちむどんどん第72話】沖縄戦を次代に伝える取り組み 朝ドラ「ちむどんどん」キーワード集【ネタバレ注意】


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一人朗読劇「戦世を語る」を演じる津嘉山正種さん

 ちむどんどん第72話では、遺骨収集をする嘉手苅源次(津嘉山正種)になんとか取材をさせてもらおうと、和彦(宮沢氷魚)が説得を試みます。「過去を知ることが、未来を生きるための第一歩だと思います」と食らいつく和彦に、嘉手苅は「どうやったら(沖縄戦のことを)正しく伝えられるかどうか、わしにはわからんけど。もしあんたがそれ、考えてくれるというんやったら、わしはなんでも話すよ」と快諾するのでした。

 沖縄県内の社会・経済動向を調査するシンクタンク「南西地域産業活性化センター」が2022年6月に発表した推計によると、1945年以前に生まれた「戦前・戦中世代」の人口は2022年中に県内で約14万1千人となり、総人口に占める割合が9・6%となることが予想されています。沖縄戦体験者の高齢化が進み、沖縄戦の継承の難しさが危惧されます。

 そのような状況だからこそ、戦後、住民の戦争体験を記録し継承してき沖縄県史や市町村史、字誌などを活用したり、慰霊祭へ児童生徒を参加させたり、県内ではさまざまな取り組みが進められています。沖縄戦体験者から話を聞き取り、児童生徒が語り部として平和集会で発表をする取り組みもありました。嘉手苅役の津嘉山正種さん自身も、一人朗読劇「戦世を語る」を通して、沖縄戦の実態を語り継いでいます。


>>【まとめ】ちむどんどんキーワード集

▼ちむどんどんってどんな意味?

▼復帰前の沖縄、映画館と遊園地はなかった?

▼意味深な民俗学者の一言「19年の空襲で…」って?

▼「とうしんどーい!」って何? 沖縄県民には結婚式や旧盆でおなじみの曲

▼「まーさん」と言えば…ピンクと黄色のあのマーク?