沖縄県宮古島市の伊良部島で、港に停泊中の宮古島海上保安部所属「巡視船しもじ」の船首に備えられた20ミリ機関砲が誤射した問題で、機関砲の点検後に乗組員らが機関砲を使用して訓練を始めたことが20日、関係者への取材で分かった。その際に、誤って実弾8発を誤射したという。同保安部は20日午前、昨日に続き港周辺で弾の捜索を始めた。また、同保安部で記者会見を開き、誤射の経緯を説明するとしている。これまでのところ、誤射によるけが人や被害の報告はない。
海保関係者によると、巡視船しもじの乗組員らは実射訓練に向け20ミリ機関砲の事前点検を行った。その後、余剰時間で操法訓練を始め、その際に誤って実弾を陸地に向け発射した。実弾は巡視船の周辺や、港の先に広がるやぶ付近に着弾した可能性が高いという。
同海保はこれまで、点検時に誤射があったとの説明にとどめてきた。点検作業後に訓練を実施したとなれば、訓練上の安全措置が適切に講じられていなかった可能性がある。
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