玉城沖縄知事「行動制限しなければ県民の不安が爆発」コロナ5000人超に危機感


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
本紙などの取材に応じる玉城デニー知事=20日、沖縄市民会館

 沖縄県内で新型コロナウイルス感染者が新たに5160人が確認され、過去最多となったことを受け、玉城デニー知事は20日夜、沖縄市内で本紙などの取材に応じ「感染拡大が急激に進んでいると危機感を持たなければならない」と強調した。行動制限については「それをしなければ県民の不安が爆発するのではと気になっている」と語った。

▼「日本で最も感染がコントロールできていない」県に専門家が苦言

 政府が新たな行動制限を実施しない方針を示したことにも触れ「それぞれの県で(状況に)開きがある。県の状況を政府に報告して機動的・弾力的な財源・予算の使途を認めてほしいと求めていきたい」と語った。

 県は21日に対策本部会議などを開いて対処方針を決定する。玉城知事は県の対応に「限られた財源での支援や、効果的に経済と医療のバランスが取れる対策が打てるのか突き詰めて考えたい」と述べた。  (塚崎昇平)


【関連記事】

▼「コロナでぼろもうけ」「飲食は協力してきたのに」「このままでは破滅」各業界から噴出する不満と本音

▼通知表が間に合わない、自宅から遠隔授業 教員のコロナ感染で学校混乱

▼「医療、このままでは破滅」 専門家会議 医師ら県方針に不満 県民行動制限も要望

▼「現場で30分以上待機」前年の3倍…沖縄、コロナ拡大で救急搬送困難事例が増加

▼高齢者が施設で急変したら…沖縄コロナ、救急ひっ迫に募る不安