【多良間】新型コロナウイルスの感染拡大は離島の医療体制にも影響が出始めている。沖縄県多良間村で21日までに、村内唯一の診療所に勤務する医師の陽性が確認され、診療所内が立ち入り禁止となっている。医療に制限が掛かった状態に島民からは不安の声もあがる。
村関係者によると、22日から島外からの応援の医師が入って電話診療で対応している。島民は所内に立ち入れないため、薬などは診療所前で手渡している。電話診療は29日までを予定している。
小中学生の子どもを育てる村内の40代の女性は「何かあったらと心配。子どもたちにも医者に行けないからけがをするなと強く言い聞かせている」と不安げに話した。
県の資料によると、同村では23日、新たに12人の陽性が確認された。
伊良皆光夫村長は「どこで誰が感染してもおかしくない」と危機感を示した。(佐野真慈)
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