【ちむどんどん第78話】昆布の採れない沖縄の昆布料理「クーブイリチー」 朝ドラ「ちむどんどん」キーワード集【ネタバレ注意】


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クーブイリチー

 ちむどんどん第78話は、暢子(黒島結菜)が和彦(宮沢氷魚)の母・重子(鈴木保奈美)にお弁当を作る場面から始まりました。暢子は「まくとぅそーけーなんくるないさー」と和彦との結婚を認めてもらうために弁当作りを続けます。そしてやってきた、居酒屋「あまゆ」に和彦が重子を連れてくる日、暢子はクーブイリチーやラフテー、シブインブシーと沖縄料理をたくさん作っておもてなしの準備をするのでした。さて、「クーブイリチー」とはどんな料理でしょうか。

 クーブイリチーは昆布の炒め物です。ゆでて短冊切りにした昆布を、かまぼこや豚肉などと、一緒に炒めます。家庭料理として一般的となっていますが、縁起の良い料理として、結婚や還暦祝いなどめでたい場にも作られます。

 ちなみに昆布は寒い海で育つため、沖縄では採れません。昆布は、琉球王国時代、中国貿易で重宝された品だったため、琉球王国が薩摩を通じて昆布を入手し交易に用いていました。その結果、昆布食が沖縄にも定着していきました。

 昆布の購入量で沖縄はかつて全国1位になったこともあります。総務省統計局の2019年から2021年の家計調査結果(2人以上の世帯、都道府県庁所在市及び政令指定都市対象)によると、那覇市の昆布の平均購入量は310グラムで全国8位となっています。(1位は青森市の574グラム、全国平均は231グラム)


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