【ちむどんどん第82話】みかじめ料は断固拒否! 朝ドラ「ちむどんどん」キーワード集【ネタバレ注意】


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美崎町をパレードする「美崎町みかじめ料等縁切り同盟」の関係者ら=2019年12月、石垣市

 ちむどんどん第82話は、暢子(黒島結菜)が働くイタリア料理店に、みかじめ料をせしめようとするやくざ者がやってきます。やくざ者に対して、オーナーの房子(原田美枝子)は、「うちはそのような取引はいっさいしません」とはねつけます。毅然とした態度のオーナーに、改めて尊敬の気持ちを抱く暢子。しかし、タイミングが悪いことにやくざ者たちが、和彦(宮沢氷魚)の母・重子(鈴木保奈美)が来店した日に、店の評判を落とそうといちゃもんをつけにやってきたのでした。

 沖縄にも暴力団があります。県公安委員会は2022年6月、暴力団対策法に基づき旭琉会を指定暴力団とすることを決め、同日付の官報に記載しています。沖縄県警のホームページによると、沖縄の暴力団は、第二次世界大戦後の混乱期から1952年ごろ、不良者等が集団化したのが始まりで、那覇市が拠点の那覇派(約70人)とコザ市(現沖縄市)が拠点のコザ派(約70人)の不良グループが組織化されたものが始まりとされています。1970年に本土暴力団の沖縄進出阻止を目的に統合し、その後、統廃合や対立抗争を経て2011年に一本化しました。

 沖縄県では、暴力団排除条例に基づき、県警をはじめ県民、事業者等が一丸となって暴力団の排除を推進しています。2019年12月には、石垣市の美崎町で営業する飲食店が暴力団などからの不当な要求を団結して拒絶しようと「美崎町みかじめ料等縁切り同盟」を県内で初めて発足させました。その後、那覇市安里の栄町市場商店街振興組合の「みかじめ料等縁切り隊」や「うるま市社交飲食業組合みかじめ料等縁切り同盟」、県内のパチンコ・パチスロ関連産業で構成した「みかじめ料等縁なし隊」が結成されるなど、反社会的勢力排除の波は広がり続けています。


>>【まとめ】ちむどんどんキーワード集

▼ちむどんどんってどんな意味?

▼復帰前の沖縄、映画館と遊園地はなかった?

▼意味深な民俗学者の一言「19年の空襲で…」って?

▼「とうしんどーい!」って何? 沖縄県民には結婚式や旧盆でおなじみの曲

▼「まーさん」と言えば…ピンクと黄色のあのマーク?