【ちむどんどん第87話】沖縄のことわざ「いちゃりばちょーでー」 朝ドラ「ちむどんどん」キーワード集【ネタバレ注意】


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兄弟小節の歌碑=与那原町東浜

 ちむどんどん第87話では、賢秀(竜星涼)と良子(川口春奈)が、暢子(黒島結菜)と和彦(宮沢氷魚)の結婚を認めてもらおうと、重子(鈴木保奈美)の説得を試みます。しかし、賢秀が重子を「こんなおばさん」と呼んでしまったり、良子も母をけなされたことで怒鳴り返してしまったりと、自分たちで失点を重ねてしまいます。賢秀は「おばさんにはいちゃりばちょーでーの心がないわけ」とすがりつきますが、けんか別れのような形となり、説得は失敗に終わりました。

 「いちゃりばちょーでー(行逢りば兄弟)」とは、「いったん会えばきょうだいとおなじようなものだ」という意味の沖縄のことわざです。「いちゃりちょーでー」の後には、「何隔(ヌーフィダ)てぃぬあが(何のへだてがあるか)」が続きます。

 「いちゃりばちょーでー」が登場する沖縄の民謡といえば、与那原町出身の民謡歌手・前川朝昭さん(1912~89年)の「兄弟小節(ちょーでーぐゎーぶし)」(前川作曲、屋良朝久作曲)が有名です。与那原町東浜には、兄弟小節の歌碑が建てられています。


>>【まとめ】ちむどんどんキーワード集

▼ちむどんどんってどんな意味?

▼復帰前の沖縄、映画館と遊園地はなかった?

▼意味深な民俗学者の一言「19年の空襲で…」って?

▼「とうしんどーい!」って何? 沖縄県民には結婚式や旧盆でおなじみの曲

▼「まーさん」と言えば…ピンクと黄色のあのマーク?