【ちむどんどん第89話】母と娘のシーンで流れた「芭蕉布」  朝ドラ「ちむどんどん」キーワード集【ネタバレ注意】


この記事を書いた人 Avatar photo 仲井間 郁江
「芭蕉布」を作曲した普久原恒勇さん

 ちむどんどん第89話では、いよいよ暢子(黒島結菜)と和彦(宮沢氷魚)の披露宴の日を迎えました。披露宴の席上、房子(原田美枝子)と三郎(片岡鶴太郎)が久方ぶりの再会を果たし、姉の良子(川口春奈)と博夫(山田裕貴)が互いの相手への思いを再確認します。

 そのころ暢子は花嫁の控え室で母・優子(仲間由紀恵)に、これまで育ててもらった感謝を伝えました。その後ろでは戦後沖縄を代表する名曲「芭蕉布」が流れていました。

 さて、芭蕉布とはどんな曲でしょう。

 1965年、最初の「芭蕉布」(普久原恒勇作曲、吉川安一作詞)の歌い手は、沖縄系ハワイ3世のクララ新川さんでした。

 沖縄民謡のリズムと異なる3拍子の旋律には、アクセントに一部、琉球音階を用いられ、沖縄の情景を描いた歌詞は七五調でまとめられました。美しい旋律と詩は、琉球放送(RBCラジオ)のホームソングとして愛唱され、1978年のNHK「名曲アルバム」での放送をきっかけに全国に広がりました。

 その後も、加藤登紀子さんや宮沢和史さん、夏川りみさんなど、いろいろなアーティストにカバーされています。


「海の青さに 空の青」名曲「芭蕉布」に忍ばせた沖縄の1音 音楽家・普久原恒勇さん(1)<復帰半世紀 私と沖縄>

▼「アメリカ世になっても、ヤマト世になっても、ここが琉球であればいい」普久原恒勇さん(2)
 

>>【まとめ】ちむどんどんキーワード集

▼ちむどんどんってどんな意味?

▼復帰前の沖縄、映画館と遊園地はなかった?

▼意味深な民俗学者の一言「19年の空襲で…」って?

▼「とうしんどーい!」って何? 沖縄県民には結婚式や旧盆でおなじみの曲